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【寝言が多い人必見】寝言で判断できる病気と効果的な対策

夜中に誰かの寝言を聞くと思わず笑ってしまうこともありますが、特に深い眠りの時の寝言など笑いごとでは済まされない寝言もあります。

今回は寝言のメカニズムや改善法についてご説明していきます。

なぜ寝言を言うの?危険な寝言とは

夜中に突然パートナーに寝言を言われると驚いて飛び起きてしまうこともあります。 笑い話で終わる寝言なら良いのですが、寝言の種類によっては隠れた病気が潜んでいる可能性があるのです。 高熱でうなされている時や、鼻づまりの時など一過性の寝言は問題ありません。
また、薬の副作用で寝言が増えることもありますので、すでにパーキンソン病や神経系の病気、ガンや結核、心不全などの治療で薬を飲んでいる人も寝言が増えます。

では、危険な寝言とはどのような寝言なのでしょうか。 寝言の仕組みを解説しながらお話していきましょう。

レム睡眠時の寝言は問題なし

レム睡眠とは、体が眠っているが脳は働いている状態です。 レム睡眠の時に脳の海馬がその日の記憶を整理している時ですので、眠りが浅くなります。 眠りが浅いレム睡眠の時に夢を見ることが多く、この時に寝言が多くなるので、夢に関係する寝言を言ったり、突拍子もない寝言を言うことが増えます。
犬や猫を飼っている人は、寝ている時に吠えたり「クーン、クーン」と泣いたり、手足をバタバタさせたりと驚いたこともあるでしょう。 動物の専門家によると犬や猫にもレム睡眠とノンレム睡眠があり、レム睡眠が長いため人間と同じように寝言を言うことがあるそうです。

ただし、はっきりとした研究結果が出ているわけではなく、犬や猫は話すことができないので真相が解明できていないというのが現状です。 ですが眠りの浅いレム睡眠時は脳が活動している状態ですので、人間も犬や猫も寝言を言いやすく、レム睡眠時のはっきりとした寝言は問題ありません。 レム睡眠を見分けるには、眼球が動いているか動いていないかで判断できます。 眼球が動いていればレム睡眠と考えてよいです。

脳が休んでいるはずのノンレム睡眠時の寝言は危険

では、深い眠りで脳が休んでいるはずのノンレム睡眠時になぜ寝言を言うのでしょうか。

ノンレム睡眠時は、脳も体も休んでいる状態で深い眠りについています。 脳が休んでいるはずのノンレム睡眠時に寝言が出るということは、脳がきちんと休めていない状態にあり、脳に異常がある場合があるのです。 ノンレム睡眠時でもむにゃむにゃと何を言っているのかわからないような寝言なら良いのですが、はっきりとした言葉で寝言を言う場合、病気が隠れている可能性があります。

ノンレム睡眠時の寝言の特徴は、日常生活で起こったことや、怒り・悲しみといったマイナス感情が言葉として表れたり、大きな声で寝言を言ったり、叫び声を上げたりします。

危険な寝言の原因とは

ノンレム睡眠時にはっきりとした寝言を言う時に考えられる病気は脳の異常だけなのでしょうか。 実は、ノンレム睡眠時に寝言が多くなると脳の異常だけではなく、他の病気が隠れている可能性もあります。

では、隠れている病気とはどんな病気なのでしょうか。

脳や神経系、精神面でSOSを出している可能性が

先程お話しましたように、脳が正常に機能していないということで、最初に考えられるのは神経系や精神面での病気です。 うつ病や認知症、アルツハイマー、などよく聞く疾患のほか、幻視・筋肉のこわばり・誤認妄想などの症状が出るレビー小体型認知症などの可能性もあります。

レム睡眠行動障害の前兆かもしれない

ノンレム睡眠時に寝言が増えると「レム睡眠行動障害」になる可能性があります。

レム睡眠行動障害とは夢遊病に似た睡眠障害で、夢で起こっている行動を現実に行ってしまいます。
もちろん無意識にしている行動なのですが、寝ている時に突然叩いたり手足が勝手に動いてしまう症状が多い病気です。 無意識で起こしている行動ですので、手加減は一切できません。 ですので、一緒に寝ている人に怪我をさせることもあり、海外の記事の中にはレム睡眠行動障害の影響で、夢の中でプロレスをしていて、隣にいる妻に実際にプロレス技をかけて死なせてしまったという最悪な事例もあります。 レム睡眠行動障害の原因は過度なストレスによるものだと言われており、ストレスの影響で悪夢を見やすく、暴れてしまうことがあります。

ナルコレプシーも寝言が多い

ナルコレプシーは、突然睡魔に襲われ倒れ込んで眠ってしまうという病気です。 睡眠不足なども影響していますが、ストレスが原因とも言われており悪夢を見ることが多く寝言が多くなります。

眠りが浅くなる睡眠時無呼吸症候群かも

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が数秒から数分間止まる病気ですので、熟睡できていません。そのため眠りの浅いレム睡眠が長くなってしまい、寝言が多くなるのです。

日中に立っていても眠ってしまう、強烈な睡魔に襲われるという場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

過度なストレスや疲労、PTSDも危険な寝言が多くなる

過度なストレスや疲労は脳の疲労につながるため、自律神経が乱れ、脳が正常に機能しなくなってしまいます。 したがって、深い眠りのはずのノンレム睡眠時にも脳がしっかりと休めず、疲れから悪夢を見ることが増え寝言が多くなってしまうのです。

またPTSDの場合、心に大きな傷があるため自律神経のバランスが崩れ、心理的なストレスが大きくなってしまい悪夢を見やすく、寝言が多くなります。

睡眠中の寝言を何とかしたい!治療法はあるの?

寝言をなんとかしたい!と思っていても無意識の状態で起こっている状態ですので、どう改善すればいいかわからないと思います。

では、無意識下で起こる寝言を治療する方法はあるのでしょうか。

危険な寝言でない場合、どうすれば寝言を改善していけるのか日常生活の中でできる対処法をご説明します。

危険な寝言の可能性がある場合、まずは医師の診断を

これまでの解説で、「もしかすると自分の寝言は危険な寝言なのかもしれない」と感じたら、まずは医師の診断を受けましょう。

病院を受診すると、寝言に病気が隠れているのか、問題ない寝言なのか、日常生活に影響が出ていないかなどを調べてくれます。 調べる方法はいろいろありますが、寝言となると最初は脳の病気を疑いますので、CTやMRIでの画像検査を行い、寝ている間の脳波や呼吸状態を計測します。

また、寝ている時の様子をビデオ撮影したり、撮影できない時は寝言の録音をすることもありますが、これらの検査で病的な寝言なのか、そうでないのかを判断します。 もし隠れている病気が見つかれば、その病気に対する治療を行いますし、精神面での寝言の場合はカウンセリングや薬物治療を行います。

寝言自体を治す治療法はない

病気が見つかった場合は、その病気に対する治療ができますが、もし病気が見つからない場合は体が健康ですので、薬物治療やカウンセリングもありません。 危険な寝言ではなく、問題ない寝言ということですので、寝言自体を治す治療法はないのです。 ただ、寝言の影響で睡眠が浅い可能性がありますので、今は健康でも疲れが溜まって不健康になる可能性もあります。

日常生活を改善し寝言の原因を排除する

医師による治療法がない寝言は、日常生活を改善することで対処できます。 まずは睡眠不足にならないように毎日十分な睡眠を取ることが大前提ですが、他にも寝言の原因を排除することで寝言が減ります。

ストレスを溜めない

趣味や運動、湯船に浸かるなど、自分が一番リラックスできたりストレスを解消できる方法を見つけ、ストレスを解消する時間を作りましょう。 ストレスは寝言が多くなる原因として一番可能性が高いものですので、ストレスを溜めないようにすることが大切です。

スマホやパソコンは寝る1時間前までにする

スマホやパソコンを寝る寸前まで触っていると脳が活性化したまま布団に入ることになるので、なかなか寝付けず眠りも浅くなります。 眠りが浅い時が続くと睡眠不足になり日常生活にも影響が出ますし、浅い眠りは寝言が多くなりますので、スマホやパソコンの操作は寝る1時間前までにしておきましょう。

熟睡できる環境を作る

部屋が明るい、外の音がうるさいという場合、覚醒作用が働き眠りが浅くなります。 また、周りで寝ている人が気になって眠れないという人もいますよね。 寝室に気になるところがある場合は、気になって寝付きにくくなりますし、深い眠りにつけずレム睡眠が長くなり寝言も増えます。 寝室は暗くて静かな状態にし、一人で眠りたいという人は一人で眠れる環境を作り熟睡できるようにましょう。

「寝言の内容」から危険な寝言か判断しよう

むにゃむにゃと何を言っているのかわからない寝言なのか、はっきりした寝言なのか、また何と言っていたのか、寝言の内容を詳しく聞くことで、レム睡眠時・ノンレム睡眠時どちらの寝言なのかを判断できます。 また、危険な寝言かもしれない時は医師の診断を受けましょう。

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