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寝汗がひどいのを何とかしたい!原因と対策を紹介

寝汗は誰でもかきますが、ひどい寝汗は改善したいです。
寝汗の影響で睡眠不足になり体調不良を引き起こしたり、病気が潜んでいる可能性もあります。

寝汗の原因やひどい寝汗を改善する方法を解説します。

寝汗には良い寝汗と悪い寝汗がある

人は寝ている間にコップ1杯ほどの汗をかきます。 夏場になると約500mlの汗をかきます。 もちろん全ての寝汗が悪いというわけではありません。 ただ寝汗にも種類があり、良い寝汗と悪い寝汗があるのです。

では、良い寝汗と悪い寝汗とは何なのでしょうか。 詳しく解説していきます。

サラサラな汗は良い汗

人は眠りに入った直後に汗をかきますが、これはその日1日の脳の疲労を解消するために、脳を冷やそうとして汗をかきます。 脳は1日フル稼働をしているため熱を帯びている状態です。 パソコンは使い続けると熱を帯びてきます。パソコンと同じ状態が脳にも起こっています。 熱を帯びたままの脳ではしっかりと休むことができず質の良い眠りにはなりませんし、なかなか寝付けません。 そのため、眠りに入った直後に発汗することで脳の温度を下げて冷やし、質の良い睡眠にしようとするのです。
眠りに入った直後に脳の温度を下げるためにかく汗は、ほとんどが水分ですのでサラリとしており、体温調節をするための良い汗です。 また、睡眠には浅い眠りになるレム睡眠と、深い眠りになるノンレム睡眠があり、起きる間際は浅い眠りのレム睡眠となります。 起床前のレム睡眠は、脳の温度が十分下がっている状態でほぼ汗はかきません。

つまり、しっかりと熟睡できていれば、寝ている間にかいた汗はすでに引いており、すっきりと目覚めることができます。

ベタベタとした寝汗には要注意

良い寝汗はサラサラしていて起床時にはひいているということでしたが、悪い汗は良い汗とは違いベタベタとねっとりした汗です。睡眠中でも不快感で起きてしまいます。

ベタベタとした寝汗をかく原因はいろいろありますが、不快感のある寝汗をかく時は、脳が熱を帯びたままの状態できちんと冷却されず、ほとんど汗をかかないレム睡眠時にも大量に汗をかきます。 ここに睡眠時間が短いという要因が加わると、さらに発汗の周期が乱れてしまい、体温調節がうまくできずベタベタした嫌な汗を大量にかいてしまうのです。
ただし大量の汗と言っても、夏場やお風呂上り、着込み過ぎなどの場合は大量に汗をかいて当然です。 いつも以上に体温が高い状態で寝ようとするのですから、その熱を冷却するために大量の汗を放出して体を下げようとするのは生理現象と言えます。

しかし、理由もなく夜中にひどい寝汗で起きてしまう、朝起きたらパジャマや布団がびっしょりという場合は病気が隠れているかもしれません。

寝汗がひどい原因とは

ベタベタした不快感のある寝汗を大量にかくと、どんな病気が隠れている可能性があるのでしょう?

寝汗の原因と隠れている病気について解説します。

風邪や熱などのウイルスを排出するための寝汗

ウイルス性の風邪をひいて熱を出た時に「汗をかけば熱が下がる」とよく言います。 ウイルスが熱に弱いため体温を上げてウイルスと戦う機能が正常に働いている証拠です。 しかし、体温を上げているだけでは体に熱がこもってしまいますので体温調節をするために発汗して体温を下げる必要があります。

高熱などが原因でかく汗は、体の機能が正常に働いている証拠ですので問題ありません。

過度なストレスによる寝汗

ひどい寝汗の原因で特に多いのが過度なストレスです。
ストレスが溜まってしまうと、交換神経と副交感神経という2つの神経をつかさどる自律神経が乱れてしまいます。 いわゆる「自律神経失調症」という状態になり、体のあらゆる機能が正常に働かなくなります。 眠る時はリラックスを優先する副交感神経が働きますが、正常に機能しないため興奮や活動を優位にする交感神経が働いてしまい、なかなか寝付けなかったり、体温調節がうまくできずにひどい寝汗をかいてしまいます。

自律神経失調症から引き起こされる寝汗はさまざまな体調不良を引き起こしますので、治療が必要です。

過度なアルコール摂取による寝汗

飲み会などでアルコールを摂取した日は寝汗がひどかったという経験はありませんか?

これはアルコールの摂取により「アセトアルデヒド」という有害物質が体内に発生したためです。 もちろん、人の体は有害物質を体外に排出しようとするので、アセトアルデヒドを分解して汗として体外に排出しています。 そのため、アルコールを大量に飲むと排出される水分量が増え、大量の寝汗をかいてしまうのです。

お酒の飲みすぎが該当するという人は、お酒の量を減らす、寝る前にはお酒を飲まないなどの対策をすればひどい寝汗はかかなくなります。

ホルモンバランスの乱れによる寝汗

ホルモンバランスの乱れにより、女性は生理前になると寝汗をかきやすくなります。
生理前の女性は、女性ホルモンのプロゲステロンの影響で体温が0.3~0.5度上昇します。 いつもより体温が高いため、寝汗をかきやすい状態になります。 また、更年期障害もホルモンバランスの乱れが原因です。 更年期障害の場合は自律神経の乱れにも影響があるため、さまざまな症状が現れます。

その症状の一つに多汗(ホットフラッシュ)があります。 多汗は暑くなくても突然汗が吹き出すという症状で、ひどい寝汗の原因になります。

生理前の寝汗も更年期障害の寝汗も生理現象ですので問題ありません。

大量の寝汗は隠れた病気のサインかも

ベタベタねっとりとした汗を大量にかく場合は病気が隠れている可能性があります。

寝汗を伴う病気にはいろいろあり、結核などの肺の病気の場合は胸に大量の汗をかきますし、甲状腺に異常がある場合は首や鎖骨付近で発汗しやすくなります。 他にもHIV感染症や、白血病、リンパ腫、悪性腫瘍、胃食道逆流症、睡眠時無呼吸症候群、糖尿病なども寝汗をかきやすくなります。
特に、糖尿病の薬物治療を受けている人は寝汗に注意が必要で、大量に寝汗をかくことで血糖値が下がり低血糖を起こしている可能性があります。 低血糖になると血管収縮作用が強くなり皮膚に血液が行き届かなくなるため体は冷えるのですが、体内の熱量は上がるという矛盾した状態になってしまいます。 体内の熱を冷ますために、さらに大量の汗をかくという状態になり、睡眠中に低血糖になってしまうと最悪な事態になりかねません。

ねっとりとしたひどい寝汗だけではなく、起床時に疲労感や倦怠感、吐き気や頭痛などがある場合は一度病院で相談しましょう。

ひどい寝汗を改善する方法

ひどい寝汗をかくと夜中に目が覚めたり、不快感で目覚めてストレスがたまるなど、睡眠の質を下げてしまいます。 また、寝汗による体臭も気になります。

ひどい寝汗を少しでも改善し、質の良い睡眠を取る方法をご紹介しましょう。

吸水性の良いパジャマや通気性の良い寝具に変える

ひどい寝汗を快適にするために、最初に対策をとりたいのがパジャマと寝具です。

吸水性の悪いパジャマは、普通にかく寝汗すら吸水しきれないものもあり、睡眠の質の低下につながります。 吸水性の良いパジャマは、汗を吸い取ってお肌をサラサラの状態に保ってくれます。そのため、寝汗に不快感を感じて目を覚ましてしまうことは少なくなります。吸水性の良いシルクや綿のパジャマを選ぶようにしましょう。

また、夏場の暑い時は通気性・速乾性のある寝具にすると、汗をかいてもすぐに蒸発してくれます。通気性や速乾性のある寝具は汗の臭いもつきにくいので、体臭も気にならなくなるでしょう。

寝室の温度を安眠しやすい快適な温度に保つ

質の良い睡眠をとるには、寝室の快適性も大切です。 特に真夏の夜は、熱帯夜となることもあるので、エアコンで部屋の温度を快適に保ちましょう。

水枕や冷感マットなどで体温を下げる

人は、眠りに入った直後に脳の熱を下げるための寝汗をかきます。 この時に、脳の熱を下げるお手伝いをすると寝汗を軽減できます。水枕を使ったり、暑い夜には冷却マットを使いましょう。

寝る前のコップ1杯の水は良い汗に変わる

寝汗対策に寝る前の水分を控えると、体内の水分が不足してベタベタとした質の悪い寝汗の原因となり、夜中に起きてしまいます。 寝る前にコップ1杯の水を飲んでおけば体内の水分が不足することなく、質の良いサラサラとした寝汗をかくことができます。寝汗をかいても夜中に起きることはないでしょう。

自律神経を整えるためにストレスを解消する

自律神経が乱れてしまうと体温調節がうまくできなくなり大量の寝汗をかいてしまいます。
まずは自律神経の乱れの原因となるストレスを解消するべきです。趣味の時間を作ったり、軽い運動をする、お風呂に浸かる、アロマを炊くなど、ストレスを解消して自律神経の乱れを改善しましょう。

生活リズムを整え自律神経を安定させる

生活リズムが乱れると自律神経は不安定になってしまいます。 早寝早起きを心がけ、寝る時間と起きる時間をできるだけ一定に保つことで生活リズムが整い、自律神経も安定します。

生活リズムが安定すればストレスも溜まりにくくなり、自律神経が安定し体温調節もうまくできるようになるので、ひどい寝汗も解消されます。

寝汗がひどい原因を突き止め対策しよう

寝汗をかくことは悪いことではありません。しかし、ひどい寝汗は睡眠を妨げ、ストレスや自律神経の乱れの原因になります。

寝汗を気にせず、ぐっすり眠れるように睡眠環境や生活習慣を改善しましょう。