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ノンレム睡眠とは?睡眠サイクルを意識して良質な眠りを実現しよう

ノンレム睡眠 とは

ノンレム睡眠が睡眠の質に与える影響について知っていますか?

ノンレム睡眠とは、眠りの質を左右する大切な睡眠です。ノンレム睡眠とレム睡眠で作る睡眠サイクルを意識すると、疲れが解消され、すっきりとした目覚めを得ることができます。

そこでこの記事では、ノンレム睡眠について詳しく解説し、ノンレム睡眠が睡眠の質に与える影響についても解説します。

レム睡眠とノンレム睡眠

眠りには、眼球が動く浅い眠りの「レム睡眠」と、眼球が動かない深い眠りの「ノンレム睡眠」の2つの種類があります。

レムとはrapid eye movementの頭文字で、急速眼球運動を示しています。一方、ノンレムとはnon-rapid eye movementの頭文字で、急速ではない眼球運動という意味を示しています。

どちらの睡眠も体と脳にとっては重要な睡眠で、どちらか一方がおろそかになっても健康を損なってしまいます。

レム睡眠中は記憶の定着が行われる

浅い眠りであるレム睡眠中には、その日起こった出来事や学んだことなどの記憶が定着されます。

勉強をしたばかりのときよりも翌日の方が勉強した内容を深く理解しているのは、レム睡眠によって脳に記憶がしっかりと固定化されたためです。

ノンレム睡眠中は脳が休息している

レム睡眠中に記憶の定着が行われる一方、ノンレム睡眠中の脳は休息しています。一日中フル回転した脳を休めるためにも、毎日しっかりとノンレム睡眠をとる必要があります。

深睡眠

レム睡眠と比べると、ノンレム睡眠は眠りが深い睡眠です。

しかし、ノンレム睡眠といっても、すべてが同じ深さの睡眠というわけではありません。ノンレム睡眠の中でも特に深い睡眠を「深睡眠」と言い、ノンレム睡眠の中の10~15%ほどを占めることが研究によって分かっています。

深睡眠は脳波の周波数が低い部分が多くなるため、徐波睡眠と呼ぶことがあります。深睡眠をしっかりととると、身体と脳の疲れが解消しやすくなります。

レム睡眠とノンレム睡眠は規則的に繰り返されている

レム睡眠とノンレム睡眠は、規則正しく繰り返されています。眠りに就くとすぐに深いノンレム睡眠が訪れ、深睡眠に到達すると、今度は徐々に眠りが浅くなり、深睡眠ではないノンレム睡眠、レム睡眠へと移行します。

睡眠のサイクルが一晩に4回ほど繰り返される

ノンレム睡眠→レム睡眠のサイクルは90分~120分程度で、一晩のうちに4回ほど繰り返されることが一般的です。

レム睡眠の中でももっとも浅い睡眠のタイミング、つまり、90分から120分のサイクルが終わったタイミングで目覚めると頭がすっきりと感じます。そのため、4回のノンレム睡眠・レム睡眠のサイクルが終わる6時間~8時間後に目覚めるのがちょうどよいと言えます。

レム睡眠とノンレム睡眠時に見る夢の違い

一般的に、脳が活発に動いているレム睡眠時に夢を見るといわれています。しかし、脳が休んでいるノンレム睡眠時も、夢を見ることはあります。

レム睡眠時は記憶を定着させる時間でもあるので、その日あった出来事や以前の出来事、考えたことなどがストーリー仕立ての夢になることが多いです。

一方、ノンレム睡眠時の夢は、脈絡がないことが少なくありません。しかも、通常の睡眠サイクルではレム睡眠が浅くなったタイミングで目覚めますので、ノンレム睡眠のときに見た夢は忘れてしまうことが多いのです。

金縛りが起きる理由はノンレム睡眠にあり

通常は、就寝後すぐに深いノンレム睡眠が訪れます。しかし、睡眠サイクルが乱れてレム睡眠の状態から眠りが始まってしまうと、脳は覚醒しているのに体は眠っているという不可思議な状態になってしまいます。

これによって金縛りが起こるということがあります。脳は目覚めて体を動かそうとするのに、身体が動かず、呼吸がしづらくなったり、何かが体の上に乗っているような怖い感覚を伴うこともあります。

睡眠サイクルの乱れは、夜更かしや過度のストレス、不規則な生活などによって脳を覚醒させるオレキシン神経細胞の神経活動の乱れから引き起こされます。心地よい睡眠をとるためにも、生活リズムを守り、ストレスを溜め込まないようにしましょう。

質の良い睡眠を摂ろう

良い質の睡眠をとると、短い睡眠時間でも脳と体がすっきりと目覚めます。ノンレム睡眠→レム睡眠の規則的なサイクルが繰り返されるように、規則正しい生活を送り、自律神経を整えるように心がけましょう。

また、入眠しやすい環境を作ることも大切です。眠る前はテレビやスマートフォンなどの強い光を発するものを見ないようにし、脳と目をしっかりと休めておきましょう。そして、ベッドに入るときは、体温が少し上がる程度に温かい環境で、清潔な寝具に囲まれるようにしてください。

深いノンレム睡眠で1日の疲れを吹き飛ばそう

レム睡眠もノンレム睡眠も、身体と脳を休めて健康に生きていくためには欠かせない睡眠です。入眠後、すぐに深いノンレム睡眠が訪れるように、心地よい睡眠環境と正しい生活のリズムを大切にして、質の良い睡眠をとるようにしましょう。

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