働く人々の生産性を向上させる
睡眠の最新情報をご紹介

【理想は少数精鋭で戦う組織】 アンター中山社長に成長する組織について聞いてみた

働き方事例インタビュー アンター 中山さま

昨今、働き方改革や健康経営の分脈でHR領域が注目されていますが、採用以上に「社員の生産性が高い状態を維持できる」「社員がより長く働ける環境を形成するか」といった、HR業務の重要性がここ数年増しています。

そのような「これからのHR」について、新しい時間軸で働き方改革、健康経営を進めていく睡眠スタートアップの私たちは、実際に企業側での思想や取り組みについて発信する場を設けることによって、同じようにHRに力を入れる企業を少しでも増やせたり、休退職者の削減や生産性向上に繋げられればいいと思っています。

記念すべき第3回目は、「つながる力で、医療をささえる」をビジョンとしてかかげ、医療×IT×人が繋がる力で、日本中の医療現場の課題を日々解決しているアンターの代表取締役CEOの中山様に、医療観点から感じたHR領域についてお話を伺いました。

実名の医者同士をオンラインで繋ぐ、次世代の医療サービスとは

–––まずは、中山さんご自身のご経歴をお聞かせください。
また、今アンターさんでやられている事業内容についてお伺いさせていただけますでしょうか。

(中山様)
アンターとしては、医者と医者をオンラインで繋ぐ、医師が医療現場でわからないことや疑問を相談できるD2Dのオンライン相談ウェブサービスをやっています。

あとは、医者が実際に顔を合わせ、フラットなつながりをつくるためのイベントや、若手医師や開業医の方に向けた経営やマネジメントを学ぶアンターアカデミアなどをやっています。

医者が医療現場や人生、生活の中で必要になる情報が得られるような、医者に向けたサービスを会社全体としてやっています。

–––私がアンターさんを知った時に驚いたのが、アンター(antaa)というアルファベットのaが三つ入る社名なのですが、その由来についてお聞かせください。

(中山様)
アンター(antaa)はフィンランド語でギブ(give)という意味があります。
やっぱり医療ってギブアンドテイクっていうよりも、困っている人がいればまず助ける、サポートするのが一番大事だと思っています。

アンターの価値観としては、「この先生知らないから」、「この先生他の病院だから」助けないじゃなくて、どんな状況でも互いに助け合い(ギブしあい)ましょうという意味からギブ(give)という言葉にしました。

そこで、たまたまフィンランド語でギブ(give)って調べたら、アンター(antaa)って出てきて、aから始まるとこだったり、それこそaが三つ入っていていいなって思いました。(笑)

そしてそのアンターを日本語検索しても日本語サイトなどが何もヒットしないので、ゼロベースの名前からブランドイメージを作っていくにはいい名前だと思ったのでアンターにしました。

–––中山さんは奄美大島出身ということですが、奄美大島で育ってどんな少年時代を過ごしていましたか。(笑)

(中山様)
本読むのが好きだったくらいです。(笑)

–––どんな本を読んでいたんですか。

(中山様)
伝記などを読んでいました。

–––好きな人物などいますか。

(中山様)
小学校の頃は戦国時代の武将の本を読むのが好きだったので、真田幸村とかが好きでした。
特に真田幸村の戦い方や発想の転換が面白いなと感じました。

–––奄美大島と東京だと流れている時間が違うと感じると思いますが、他人との距離感の違いなどありましたか。

(中山様)
東京とそれ以外、ましてや地方になればなるほど他の人との関係性は密になると思いますが、育ちが奄美ではなく途中から鹿児島市なのでなんとも言えないです。。(笑)

サービスのきっかけは、個人の努力の限界を感じたこと

–––以前中山さんのお話を伺った際に、「地元に貢献したい」というお話が印象的だったので、今やられている事業は中山さんの中で何かつながりがあると思っているのですが、いかがでしょうか。

(中山様)
医学部に入って、一生鹿児島で医師としてやっていくんだろうなと思っていましたが、一生鹿児島でやるにしても一度は都会などの違う環境で学んで、自分がそこで学んだものを鹿児島に持って帰って地元に貢献できればいいなと思っていました。

それと、医学って努力すれば全て学びきれるんじゃないかと思っていました。

医師国家試験の時に全範囲勉強して、全範囲ある程度一定のレベルまで学びますが、それを医者になってからもずっと続けていくのだとその当時は思っていました。

でも実際に医師として働いていると、自分の専門性を追求するだけですごく大変で、他の分野まで学ぶことは難しいと感じました。

医学が日々アップデートされていくなかで、変わってないっていうのは自分が知らないだけと感じることが多々あり、そこで個人の努力でできる限界があると思いました。

それがきっかけとなり、自分の専門分野外であっても診療に必要なにあった最新の情報に早くたどり着けることが大切と思い、情報収拾のあり方を考えるようになりました。

また、自分自身が情報がアップデートされているコミュニティにいることで、正しく早く情報が得られることを実感しました。

どうすれば自分や他の医師が現場でより最善の医療や情報が得られるか試行錯誤を繰り返して現在のアンターの形に至っています。

実名参加のコミュニティで中山さんが重視する「フラット」な世界観とは

–––他のコミュニティと比べると、アンターさんの周りにいらっしゃるお医者さんはすごく建設的に感じます。何かその辺りで自覚されている点がもしあればお教えしていただけますでしょうか。

(中山様)
基本的にはフラットを意識しています。

どんな先生であれ前提として否定せず、年齢や学年などは全く気にしていなく、忖度せずフラットにしています。

–––コミュニティをフラットにしているのは、何かご自身でご経験されたからですか。それとも中山さんの性格的にもともとフラットを意識していましたか。

(中山様)
フラットにしているのは、もともとですね。

–––先日お話を伺った際に、フラット以外にもフリーやフェアとおっしゃっていましたが、その辺りについてもお聞かせください。

(中山様)
フリーというのは、「この病院にいるからこの発言しかできない」とかじゃなく、その個人がやっていることや所属する場所に関係なく、自由でいいのではと思っていて、その人が持っている肩書きから自由になりましょうよって意味です。

–––「フラット」はアンターさん側、「フリー」は参加しているお医者さんの方々の考えや意識に依存すると思いますが、いらっしゃるお医者さんがフリーでいられるために(ポジショントークなどに縛られないために)、どう行った工夫をしているのかお伺いさせてください。

(中山様)
強制せず、興味を持った人たちが興味を持ったことを行ってもらうようにしています。

–––なかなかそういった状況が自然に発生することが難しい気がするので、すごいと思います。

(中山様)
自然と現在の形になってます。

–––他のコミュニティと何が違うんですかね。

(中山様)
否定しないからっていうのもあるかと思います。

何かやりたいって人がいたら「じゃあやりましょう」って感じでどんどんやってもらってそれをサポートしたりします。

イベントなども、持ち込みなども多いです。

「こういうのやりたいんですけど」って提案されて実際にやること多いです。

–––否定しないっていうのが一つのポイントなんですね。考え方が人それぞれある中で、争いなど起こりませんか。

それはもちろんありますね。感情的になっているシーンなども存在します。

状況にもよりますけど、基本的に大人として対応をしてもらっています。

–––場としては公正で参加しやすいSNSなども使用されていますが、「フェア」っていうところでは、そういったSNS観点ではなく、その他の観点が強いのでしょうか。

(中山様)
そうですね。

僕自身も「フリー」「フラット」「フェア」っていう価値観が完全にまとまっていない部分もありますが、フラットだったりフリーな時に「そもそもいっていることが正しくない」とかだとよくないといった価値観ですね。

いろんな立場でいろんな意見があって、正解じゃなくてもその立場から見ればその考え方があるよねって意味でも「フェア」を意識しています。

会社の成長の鍵は、「頑張ろうとする人を応援すること」

–––昨今働き方改革が多様になってきていて、会社と従業員の関係がいい意味で崩れている中で、人事は採用よりも、どうすれば長く居たいって思ってもらえるか、という従業員目線の観点が必要だと思いますが、コミュニティではなく、会社の組織を作るという観点で、ご自身の経験で、今後重要になるんじゃないかという思想があれば伺ってもよろしいですか。

(中山様)
アンターのコミュニティーは自由なので、一概に比べるのは難しいですが、会社って組織で考えると、一定以上の何かしらの自由にできる権限があると、何か新しく生まれてくる場合もあるとは思っています。

コミュニティの役割として、参加するのも基本的に自分たちの意思であり自由であって、望んでアンターに参加している人たちがたくさんいるので、その人たちが前に進もうとしているベクトルをより前に進むようにして行くことだと思っています。

一方会社の場合は、生活のために仕事をしている人たちがいるので、その人たちにコミュニティと同じアプローチはできないと思っていて、その中でももっと前に進みたい人たちがいたら、その人たちを伸ばすっていうことをやったほうがいいと思います。

我々は機会は平等に与えるんですけど、アウトプットは平等に与えるわけじゃなくて、何か意思を持って頑張ろうとしている人たちを応援しているわけで、全員を応援しているわけじゃないです。

頑張ろうとしている人たちがきたら、一緒に頑張りましょうみたいな感じサポートします

理想は少数精鋭で戦う組織

–––順番前後してしまいましたが、中山さんにとって理想の会社の組織ってどんな状態だと思われてますか。

(中山様)
僕は少数精鋭で、会社としては、成長を望む人たちが集まってる組織でありたいと思います。

小さなチーム、大きな仕事って本があるんですけど、その本が好きで、小さなチームで大きな仕事を成し遂げたいなって思ってます。

みんながそれぞれやれることとやりたいことがあって、ぶつかったりして成長しながら前に進む感じです。

今のアンターに参加している人たちは知的好奇心豊富な人が多いので、その人たちのおかげで今のアンターがあるって思ってます。
–––少し先の話になるかもしれないですが、実際にHR担当の人を採用するってなった時に、どういう人であってほしいと思いますか。
先ほど仰った成長意欲がある人以外で、もしあればお聞かせください。

(中山様)
その人自身も成長したいと思っていて、他人の成長を自分のように感じられる人や、前向きに物事を考えられる人だったらいいと思いますね。

–––お医者さんの仕組みを完全に理解していなくて恐縮ですが、お医者さんで経営をされていて、お医者さんだけが知っていて、HRなどに活かせるような考えなどってありますか。
また、お医者さんで経営していてよかったなって思ったことありますか。(笑)

(中山様)
優秀な先生たちに出会えて、自分の医師としてのスキルもレベルアップできる面では嬉しいですけど、医者としてのスキルで経営やHRに活かせそうなことというのはパッとは思い浮かびません。

ただ、意思決定することに関しては、医師としてやってきました。

患者さんの診療において意思決定すること、意思決定における責任を負うことはずっと医師の仕事の中でやってきたので、自分にとって成長につながっていると思います。

サービスが実際の採用に繋がる、アンターの理想的なHR事例とは

–––すごい印象だったのが、西山さんがアンターさんに入られた時のことで、実際にアンターさんのサービスで人命が助けられた瞬間を西山さんがみて、「アンターさんに入ろう」って思った話なのですが、それは運だったと思いますか。

–––また、サービスの中で人が助かったっていうことが採用に繋がったっというHR観点で、ある種理想的な展開だと思いましたが、それがなぜ発生したのかってどう捉えていますか。

(なぜ私がアンターにjoinしたのか←西山さんnote記事です。)

(中山様)
西山さんがその瞬間を見たのはすごく良かったと思っています。

アンターに集まってくれる人たちは、現場で熱い想いを思っていて、なんとか前に進みたいって人たちが多いです。

そういった意味ではすごく理想的な展開だと思います。

今はまだアンターによって救われた瞬間は少ないかもしれませんが、その瞬間瞬間を大事にして、そこを伸ばしていくからサービスが成長していくんじゃないんですかねって西山さんに言われました。

–––アンターさんの事例をお聞きして、サービスの価値だったり向上が、実際にHRや採用に繋がるっていうのが理想だなと思いました。

–––最後に、もしかしたらこの記事を読んでいるかもしれない未来のHR担当の方に一言メッセージをお願いします。(笑)

(中山様)
HRの成長が会社の成長を左右すると思っています。って言うことを伝えたいですね。

–––ありがとうございました。

関連記事

1000人の社員でマインドフルネス、楽天技術研究所の考える働き方改革とは。

「課題先行ではなく、マズローの欲求段階説を基に従業員のニーズを満たす」SHIFTの知られざる人事制度とは