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メンタル不調者の声無きサイン!最悪を防ぐ5つのポイント

身体的な不調よりも、メンタルの不調は気づきにくいものです。メンタル不調者は周囲へ相談せずとも、声無きサインを発信している場合があります。
サインに周囲が早めに気づくことで、業務上への支障と症状の深刻化を抑えることが可能です。

メンタル不調のサインを紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

メンタル不調者からのサイン

メンタルが不調なときは、言葉で
「疲れている。もう耐えられそうにない」
と言わなくても、かならずサインが現れます。

上司は部下を、管理職は労働者をしっかりと観察し、早めにメンタルの不調に気づきましょう。

遅刻や欠勤が増える

もっとも気付きやすいサインが、遅刻や欠勤の増加です。

メンタルの不調から不眠症などの睡眠障害が起こり、本人の意思に関わらず朝決まった時間に起きられないようになるのです。
遅刻や欠勤が目立ってきたときは、頭ごなしに注意をするのではなく、ちゃんと睡眠はとれているのか、心配事はないのかと、個人的に時間をとって相談に乗るようにしてください。

特に管理者に連絡をせずに遅刻することや欠勤することが増えたときは、不調の度合いがかなり高いと考えられます。早めに従業員と面談する機会を持ち、産業医やかかりつけの医療機関を紹介するようにしてください。

仕事中のミスや居眠りが増える

職場にはちゃんと来ていても、仕事上のミスが増えたり、居眠りが増えたりするときは、メンタルの不調を抱えている可能性があります。

ミスが増えるということは集中力が低くなっている証拠ですので、不眠症や睡眠の質の低下などの睡眠障害が起こっているのかもしれません。
居眠りという行為について注意をするのではなく、ちゃんと夜に眠れているのか、体調に問題がないのか眠そうにしている部下に尋ねるようにしてください。

また、極度の緊張状態にあるときやストレスを過剰に受けているときも、日中に眠くなりやすいです。職場環境で過度にストレスを受けているのではないか、過剰な期待や仕事量を社員個人にかけていないか確認してください。

身なりに気を遣わなくなる

メンタル不調の度合いが高まると、自分自身に興味を持てなくなったり、自分が周囲からどのように見られているのかということに関心を持てなくなってしまうことがあります。
メンタルが不調になるとうつ病になる可能性がありますが、うつ病の診断基準の1つに「興味の喪失」という項目があり、メンタルが不調になると周囲に対してだけでなく自分自身に興味が持てなくなってしまいます。

その結果、身なりに気をつかわなくなり、何となくだらしなく清潔感のない格好をするようになります。 身なりが急にだらしなくなったときは、何か問題を抱えていないか、個人的に時間をとって対応するようにしてください。

体重が急激に増減する

ストレスで過食に走る人もいれば、ストレスのために食欲がなくなってしまう人もいます。

また、抱える心理的問題が大きすぎると、どんなに食べても消化と吸収がスムーズに進まず、体重が減ってしまうこともあります。急激な体重の増減も、メンタル不調のサインなのです。

対人トラブルやケガが増える

メンタルが不調なときは、他人の些細な言葉に傷つきやすくなります。そのため、ちょっとしたことで口喧嘩になったり、陰口を言ったりします。
今まで対人トラブルが少なかった人が急にトラブルメーカーになったときは、メンタルの不調を疑ってください。

また、メンタルが不調のときは、集中力が欠如するため、事故にあったりケガをしたりしやすくなります。対人だけでなく対物トラブルが増えたときも、メンタルの不調を疑うことができるでしょう。

メンタル不調を思われる部下への対応方法

メンタル不調のサインが見られる部下には、まずは時間をとって、ゆっくりと話し合う機会を持つようにしてください。
普段から何でも話せる仲ではないときは、部下が心を開いて問題を打ち明けてくれるまでに長い時間が必要なこともあるでしょう。 それでも、「心配している」「なんでも相談してほしい」という態度を示し続けることで、いつかは心配事やトラブルの内容を話してくれるかもしれません。

なかなか正直に話せないときや専門家の助けが必要だと判断するときは、企業内の産業保健スタッフや産業医に相談するように勧めてください。企業内に相談するところがないときは、医療機関を紹介して有給休暇取得の手続きを行い、専門的な診察を受ける手筈を整えましょう。

メンタル不調者からのサインをしっかりと受け取ろう

メンタル不調のサインを受け取ったら、早めに個人的に話し合い、問題解決に向けて対処法を講じてください。医師やカウンセラーなどの専門家の治療が必要なときは、医療機関を紹介して有給休暇の手続きをするなど、親身かつ具体的に行動しましょう。

早期発見と早期対応で、メンタル不調者も早く健康を取り戻せるのです。


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