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睡眠中によだれが出る原因とその対処法とは?

睡眠中によだれが勝手に出ていて、朝起きてみるとよだれが… といった経験はありまんか?

実は、よだれには大きな病気が潜んでいる可能性があります。

そこでこの記事では、よだれに潜む大きな病気やよだれの原因、対処法などについて詳しくご説明します。

睡眠中のよだれはとても大切

そもそもよだれは、なぜ睡眠時に出てくるのでしょうか?

睡眠中に口の中によだれがあることは正常なことです。

逆に、よだれが出なければ健康を害してしまいます。 それほど睡眠中のよだれは大切なのです。

では、睡眠中のよだれはなぜ大切なのでしょうか。

睡眠中によだれが出るメカニズムや役割、原因について解説します。

よだれが出るのは睡眠中に口呼吸になっているから

まず、よだれには口腔内にある食べ物の消化を助け、外から雑菌が入らないように口腔内を整える働きがあります。

ですので、口の中によだれがあって当然なのですが、寝ている時に口から垂れてくるほどよだれが出てくることがあります。

これは、本来睡眠中は鼻呼吸になっていなければならないのに、何らかの理由で口呼吸になっていることが大きな原因です。 口腔内が乾燥すると雑菌などの繁殖を防ぐことができなくなるため、乾燥を防ぐために唾液が大量に分泌されます。

そのため、口呼吸になって空いた口から大量のよだれが流れ出てしまうのです。

睡眠中のよだれにはとても大切な役割がある

先ほども述べたように、よだれは睡眠中にとても重要な役割を果たしています。

  • よだれには、消化を助ける働きがあるアミラーゼが豊富に含まれている
  • よだれは殺菌力が強いため歯周病や虫歯から歯を守る役割をしている。
  • 抗菌作用により細菌の繁殖を防ぐため口臭予防になる
  • よだれは成長ホルモンの分泌を促すため、脂肪燃焼効果や美肌、アンチエイジング効果も。

しかし、よだれが口の外に流れ出てしまうと、これらの効果が得られません。

乾いた口腔内は雑菌や細菌が繁殖しやすいため、病気にかかりやすくなってしまいます。

睡眠中によだれが出る原因と改善法

先ほども説明したように、睡眠時に口呼吸になっていることがよだれが出る一つの原因と言えます。

ですが、下記のようにそれ以外にも睡眠中によだれがでる原因がいくつかあるので、

  • あごや口の筋力低下
  • 枕の高さがあっていない
  • 睡眠時無呼吸症候群の可能性

これらについて詳しく解説します。

あごや口の筋力低下

睡眠中によだれがでる原因の一つとして言われているのが、顎や口の筋力低下です。

あごや口の周りの口輪筋の筋力が低下すると口が開きやすくなり、よだれが出やすくなってしまいます。

赤ちゃんを例にとってみましょう。
赤ちゃんのあごや口輪筋は未発達なので、常に口が開いてしまっています。そのため、しゃべるたびによだれが出てきてしまいます。

ですので、あごや口の周りの口輪筋の筋力が衰えると無意識に睡眠中に呼吸が口呼吸になるため、よだれが出てきてしまうのです。

特に早食いをする人や、食事をしながら何らかの作業をする人、硬いものをあまり食べない人はあごや口輪筋の筋力が低下しやすくなっています。

それでは、あごや口の筋力低下を防ぐにはどうすればいいのでしょう。

あごや口の筋力低下を防ぐには?

あごの筋力を鍛えるには、するめなどの硬いものを食べたり、食事の時に早食いをせず一口につき30回ずつしっかり噛むようにします。

一口につき30回噛むと胃腸の消化吸収の負担を減らせることができますので、健康面を考えても取り入れたい習慣です。

枕の高さが合っていない

睡眠中によだれがでる他の原因として挙げられるのが、枕の高さです。

枕の高さが合っていないと、仰向けに寝た時に頭の方が体よりも高い位置になり、気道確保がしっかりできていないので、口呼吸になってしまいます。 すると、口腔内が乾燥して大量のよだれが発生してしまいます。

枕の高さを改善するには?

高い枕で慣れてしまっている人は、できる範囲でかまわないので低い枕を使用してください。いびき防止テープを口に貼って寝ると鼻呼吸になるため、併用すると効果が高いでしょう。

睡眠時無呼吸症候群の可能性も

睡眠中によだれが出て、日中は強烈な睡魔に襲われるという症状がある場合、命の危険もある睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が10秒以上止まる症状で、この症状が出ている限り熟睡できず脳や体の疲れも取ることができません。 睡眠不足が長引けば自律神経が乱れ、自律神経失調症になりさまざまな病気を引き起こす可能性があります。

また、睡眠時無呼吸症候群の場合、仰向きで寝ると舌が喉の奥に落ちてしまい、気道を防ぐことから大きないびきをかいたり、喉から肺への気道が遮断されるため睡眠時に無呼吸の状態になります。

もし、よだれと共に日中の眠気や強烈ないびきが気になる方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性がありますので治療が必要です。

さらに、よだれが改善しない時はパーキンソン病などの難病が隠れている可能性がありますので、少しでもおかしいなと感じたら医療機関を受診しましょう。

よだれが改善しない時は医療機関へ

睡眠時のよだれの役割や原因、改善方法について紹介しました。

どんな改善法でもよだれが改善しない、もしくは睡眠時無呼吸症候群かもしれないという場合は、医師の治療が必要ですので医療機関を受診しましょう。

睡眠外来があれば良いのですが、もし睡眠外来がない場合は呼吸器内科や口腔内科など専門知識がある病院の受診をおすすめします。

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